カミュルートA 純潔なる愛-aspiration-ネタバレ感想1
ネタバレが含まれます。ご注意ください。
ASAS全ルートプレイし終えました。
・・・なんという甘さ。甘い、甘すぎる!!!
ありがとうブロッコリー!と頭を抱えながら、そっとPSPの電源をスリープにする数日でした。すぐ起動できるようにあくまでスリープです。
ところで、今回カルナイ4人にはAとBの2種類のルートが用意されています。ボリュームが少ないと聞いていた割にかなりの満足感が得られたような気がします。
さて、今回書くのはカミュルートAの感想です。
前作のASでは、怪しげな外人アイドルに狙いを定めたつもりが、ふと気付いた時には使用人として同棲させられ、シルクパレスやら女王やらとんでもねぇ経験した覚えがあります。ほぼ全部春ちゃんのスペックの高さでカバーしましたが…誰もが思ったのではないでしょうか、私なら無理。
今作では恋人としてスタートするのですが、まず初めに驚いたのは
「同居は解消した、早乙女からNGが出たのでな」早乙女さんの基準とは一体
嶺二も言ってましたが、新鮮さは大事なので会えなくてもどかしいくらいがいいのかもしれません。この2人は始まり方が特殊な分至ることが「普通」の枠には入りません。そもそもプリンスたちに「普通」を求めるのは間違いかもしれませんが…
パレスのつく彼らはその中でも頭一つ抜けてる気がします。
カミュは執事と伯爵の二面性を持ち合わせており、またさらに春ちゃんの前ではカミュ先輩とクリスザードの二面性をもっていますが、今作も絶好調でころころと口調が変わりますね!私、そういうの好きです。
そこで今回も期待してたんですよね、名前呼び合いっこのイチャイチャを。
カミュはクリスザードと呼んでほしがっているように感じてました。そりゃ婚約者だけの名ですもん、呼んでほしいよね・・・
と思いつつ進めていると
「俺に言うことをきかせる方法は教えたはずだが」
はいきたよ!!!!!某執事の如き台詞!!!
さぁ春ちゃん、呼べばイチャイチャが待ってる!よ!さぁ!
・・・と興奮してるプレイヤーを焦らすのが春ちゃんです。
「つい外で呼びそうになってしまうので、できるだけ先輩と呼ぶことにしようと…」
・・・・・・・・・そりゃそうだよね。
「それに、それから・・・・・・・・・・・」
それから?
「二人きりの時に呼ぶ名前なので、どうしてもいろいろと思い出してしまうと申しますか・・・」
なにを?
あっ、えっ、そういう感じ????
私的に「やだもう照れちゃう」みたいな、そういうの思ってました。
「はて、思い出してしまうとはどのようなことをでしょうか」
「え、あの、その・・・前に名前を呼んだときにしたこと・・ですとか」
このくだり、創作でみるやつです
初めから飛ばしてくるのでかなり割いてしまいましたが、こんなラブラブ状態から始まるASAS本当に恐ろしいです。
また執事と伯爵で態度と声音が変わる分、様々な前野智昭さんの声が楽しめます。声オタ万歳です。そして流石まえぬ、リップ音超絶上手い。
お互いの気持ちが通じ合った中で作曲が始まっていくのですが、今回のルートは純潔なる愛-aspiration-、この曲が発表されたとき歌詞に驚いたものです。
この身の全てをお前に捧げよう、まっさらなただの男へと変わろう
あのカミュをそう言わせる曲です。一体何があったのかと思いますよね?
さて、春ちゃんはこの曲を作り上げるためにカミュ、そしてシルクパレスについて知ることから始めていくのですが、いかんせん彼には謎が多い。また人の過去に触れるということはかなり勇気のいることです。
これまでのカミュのルートで語られてきたのはシルクパレスに仕える彼、アイドルとしての彼であり、1人の人間としてのカミュは身を潜めていたように思います。
当然、春歌は伯爵やアイドルな彼を含め1人の男性としてカミュを好きになったのであり、カミュの人としての魅力は十分にあるのです。しかし、カミュの口から語られた言葉の中に「カミュ」はいませんでした。淡々と語られる事柄はまるで歴史です。彼が感じ得たものなどどこにも見つかりませんでした。
あぁ、ここかな、と。
個人的にカミュは何かが足りないと感じていたのですが、それがこれなのだと、ストンと考えが落ち着いたように思います。
執事でも伯爵でもない、カミュ自身がどのように生き何を思っているのか、カミュ自身は一体どこにいるのか。
今回のカミュルートは、そんな大切な部分に触れられていた気がします。
長くなったので次回に続きます。