OHA☆YAHHOな毎日

全国一千万のHAYATOファンの一人です

藍ルートA A.Iネタバレ感想

ネタバレを含みます。ご注意ください。

 

前回のカミュルートの感想、実は1万字を超えてるのですが予想以上に読んでいただいているようで・・・ありがとうございます。皆さんと語りたい。

まだまだ浅い考えしかできませんが前回の反省も生かしつつ、今回は藍ルートA A.Iについて感想を書いていきます。

 

 

 

さて、初めから衝撃の可愛さです

 

料理する藍ちゃん

 

趣味が欲しくなったとはいえ、料理とは・・・女子力高い。しかも藍ちゃんが作りあげたのは高く積み上げられたフルーツサンド!可愛らしさぶち壊しますが、ちなみに私はカツサンドが好き!お腹にたまるし!!!!!

 

・・・カミュ嶺二蘭丸も各ルート冒頭からぶっ飛ばしてくるのですが(オブラートに包んで大人の恋愛)彼らは年相応の恋愛をしています。純情です。
 
このルート、トータルで感じることなんですが藍の中身はかなり大人だと思っていたけれど本当はまだ16歳でたくさん戸惑う時期なんだなと微笑ましくなります。
藍春が出会ったことで藍ちゃんの生きる楽しみも広がったと思うと、女神七海春歌に感謝せざるを得ません。
 
お互い作ったサンドウィッチに舌鼓を打ったところで藍ちゃんは言います。
 
「外に行こう。天気もいいし、デートしよう」
 
いつも思うのですが、この世界のメディア関係者は嶺二だけに冷たいのでしょうか。他のプリンスたちは勿論嶺二の失敗をしらないのですが。私は常にいつカメラに追いかけられてフラ/イデーに載る羽目になるかひやひやしております。
 
ところで、藍ちゃんの身長は178cmもあることを今作で初めて知りました。春歌は身長差から手をつないだ後の位置が気になるようで、いろんな高さに調節するのですが藍自身もあまりしっくりこないようで
 
「待って、これはボクの知っている『手を繋いで歩く』とちょっと違う」
 
と冷静に言います。やっぱりなんだか微笑ましい。
カップルが腕を上げ下げしていいポジション調節しながら歩くなんて謎すぎますが、絶対可愛い光景です。あらゆるマスコミより先に私が後をつけたい。
 
 
仲良く歩く2人・・・しかし、このルートは一貫して突然切ない話題ぶっこんできます。ここでは藍ちゃんが「ずっと」なんてない…と呟くことから始まります。何事もいつかは終わりが来てしまう。それは僕らにも当てはまることだと・・・この2人若いのに悟りすぎではないだろうか
 
例えるならばそう・・・爽やかな朝、鳥たちの元気な声に微笑みながら空を仰いだ途端にフンを落とされた時のような感覚です。所詮ロボットと人間だということを幸せな流れから突然思いしらされるのが恐ろしい。そして意味不明な汚い例えをしたこと、全国の藍好きにお詫びしたい。ちなみにフンの話は実体験です。
 
ところは変わり、優しく温かい藍ちゃんを思い浮かべて作った曲を聞いてもらうために藍が春歌の家にやってきます。今度は春歌がシチューを振舞うのですが結論から言うと焦がします
2人が曲に夢中になっている間、火をかけて放置していたのが原因のようですが、あの水分の多い料理を消してしまうほどとは・・・でも一度焦げてしまうと早いですからね。
 
危ないからと藍がすべて片付けてくれることに罪悪感を覚えた春歌は
「せめて何か手伝わせてください」と言います。
 
「うーん、じゃあ服の袖まくって。両手がふさがっちゃってるから。あと髪の毛も邪魔」
 
 
ちなみに立ち絵の藍は半袖なので、心の目で補います。
 
袖をまくってもらいお礼を言う藍ちゃんですが、今のがなんだか子供みたいだとしょんぼりしちゃいます。それも可愛くみえて春ちゃんが笑うと
 
「もうなにわらってるの?君は鍋コゲコゲ罪だよ。反省しなさい」
 
可愛い
なんだ鍋コゲコゲ罪って
 
おそらくそのラブラブっぷりは鍋が一番解せないでしょう。
 
そんなこんなで章が終わりを告げます。
次の章の冒頭は、事務所での取材シーンからスタートします。カルナイ4人が記者から子供時代のことについて質問攻めにされるのですが
嶺二めっちゃしゃべる
 
カミュ蘭丸もそれなりには会話に参加するんですが、藍ちゃんがどうしても話せない。当然です。藍には子供時代が存在しません。ここでまた藍は違いを意識させられます。
 
ただ記者はそのことを知りませんし、ミステリアスアイドルとして黙ってるのだと思いかなりグイグイきます。記者としては当然なのですが、とてもうざい
 
藍自身も頑張って交わしますが、やはり限界があります。どうするのかな~と思っていたら
 
「ねぇねぇ記者さん。アイアイもいいけど、れいちゃんのお話ももっと聞いてほしいな〜なんて」
 
よくやった嶺二仕事のできる子!!! 
 
「あ、嶺ちゃんにはもうたくさん聞いたから。」
 
記者さんの対応の差に思わず爆笑。よく見てください皆さん。嶺二「れいちゃん」と記者の「嶺ちゃん」同じ言葉同じ発音なのに、表記一つでここまで印象が変わるものなのですね・・・
 
再び藍に矛先が向かった途端、今度は蘭丸が立ち上がり
 
「おれらは歌とパフォーマンスで魅せるのが仕事だ。だらだら語るのは趣味じゃねぇ」
 
過去より今の俺を感じろと言って出て行ってしまいます。やり方は違えど、蘭丸も当然できる子です。かっこよすぎます。
 
「4人で発言が偏っている件ですが、後ほど文章で回答させてはいただけないでしょうか」
 
と、次いでカミュもフォローし、その場は落ち着きました。藍に何も聞くことなくカルナイはここで解散となります。かっこよすぎて悔しいですね
 
確かに個性がバラバラで、スタリのように表立った仲良し感はありませんが、彼らには見えないがある。プロとして、そして何より仲間としてきちんと繋がっているんだなと思いました。不器用カルテットですね…
 
その後サインを書く藍が春歌に実はサインが苦手だと伝えます。ここで初めてAIについて触れられることとなります。
AIに含まれた「藍」以外の意味を問われた春歌は、それが「愛」だと言い藍にぴったりだと笑いかけるのですが、それを聞いて藍は驚いてしまいました。
 
おそらく、藍はロボットだから本物の愛を感じることが難しい存在なのに、という意味が名前にみえてしまうことに違和感を感じてるのかなと思いました。
でもそれってとても人間らしい考え方してるんじゃないかなと思います。のつく名前の人間が本当の愛を持ちえないことだってきっとざらにあるはず・・・
そもそも正しい「愛」はないのだから、それを意識できる藍ちゃんは立派に人間じゃないかと感じました。
 
 
場面は変わりひょんなことから2人は早乙女学園へ行きます。
2人は屋上へ行くのですがそこから見下ろすと、頭に鬼のツノのような物を装着した社長が校庭の中心に立っていて・・・体育の最中のようでした。
 
「たぶん、制限時間内に学園長に捕まらなかったら勝ち。という競技だと思います。鬼ごっこですね」
 
「あっちのあれは何?ロケットにみえるけど」
 
「あ、ロケットです。きっと学園長に捕まったらあれで打ち上げられてしまうんだと思います。」
 
 
 
 「あ、ロケットです。」←?
 
淡々と説明する春歌が鍛えられすぎてて、ここの卒業生なんだということを実感しました。ツッコミが追いつかない、そもそもツッコむ必要は無い。それが早乙女学園・・・
 
様々な思い出話をすると、いいフレーズが浮かんだそうで春歌は時間を忘れるほど集中し、気付けば日が傾いていました。謝る春歌に藍は
 
「ただ君の隣で君を見てる。建設的なことは何もない。だけど、幸せだと思った」
 
と言います。藍ちゃんがこの台詞を言えるようになったこと・・・すごいことだと思いませんか。何も生みださない時間、冷たく言えば本来無駄な時間になるのですが、それを無駄じゃないと感じられることって素敵なことじゃないでしょうか。
 
屋上で思い出話を補い合う2人
本当は学生時代のない藍だけど、まるで学生と同じように
 
「ふたりで、卒業オーディションを必ず勝ち抜こう」
「ずっと一緒だよ」
 
「ずっと一緒です」
 
と会話を交わす彼らが微笑ましく切なかった 。
 
曲ができ、その愛と温かさに溢れた曲を聴いた藍は感情を理解しきれていないボクが歌いこなせるんだろうかと少し不安な様子をみせます。
珍しい。でも成長したな・・・
 
ここから藍が普段から不安だったこと、A.Iルートの本題といってもいい博士と愛音と藍のお話になります。
 
「アイネの存在が確かな物になったらボクはどうなるんだろう」
「博士にとってボクは必要のない存在になるんじゃないかって」
 
そんなことない!という春歌ですが藍は力なく笑ってこう言います。
 
「博士がいなくてはおそらくボクは生きていくことすらできない。この体は独力で生きて行ける程、強くはない」
 
 
ついに春歌が作曲家兼博士になるときがきたか・・・
 
一瞬そう思いましたが、作曲もできソングロボも作れて彼女力も高いヒロインなんて私が心折れそう
 
 
ここから数日、博士や愛音についての不安を抱えながら春歌も藍も仕事が忙しく会えない日々が続いたのですが、ある日春歌は事務所で嶺二と会います。
 
さぁ待ちに待った、何かしら絶対しでかすと私の中で絶賛されている嶺二の登場です。
突然、春歌が嶺二に尋ねます。
 
「あの、もしもの話なのですが・・・もし愛音さんも帰ってきたら、どうしますか?」
 
 
 

ちょいまち
 
これは大変な地雷です
この「春歌」は嶺二にとって愛音がどれほど大きな存在なのかを知らない。
 
だが私たちプレイヤーは知っている
 
が愛音をエンドレスずるずるに引きずっていること。
 
藍ルートの嶺二は春歌に心を開いていないわけで、誰からも距離をとったあの嶺二のままです。
 
so 残酷
 
嶺二の喉からひゅっと息を飲む音が聞こえたように、私の心臓も危ない。
ただ、嶺二はできる子なのでいつも通りの笑顔で優しい言葉をくれます。
 
「愛音に似ていようが似てまいがアイアイはアイアイだ」
 
急に聞かれるとドキッとしちゃうでしょ〜と言う嶺二ですが、多分まだ必死に取り繕ってるんじゃないでしょうか。うまく笑えてるかな、と嶺二の心境を勝手に付け加えて妄想したら危うく嶺二ルートに移りそうでした。
 
「後輩ちゃんは、アイアイにいってらっしゃいもおかえりもちゃんと言えたんだね。偉いよ」
「僕もいつかおかえりが言えたらいいなぁ。なーんてね」
 
号泣
 
なんで藍ルートで嶺二に泣かされてんだと思いながらも嶺二がこのまま愛音を背負って生きていくのだと考えて泣かずにはいられない。幸せになってくれ
 
さてそんな中、春歌は嶺二の言葉で藍には仲間がいること、1人ではないことを確信し、少し吹っ切れたようです。
 
この後、藍と春歌は自転車特訓という何とも可愛いシーンでほっこりエピソードがあるのですが、その帰りにとうとうラボへ行って博士と話す決意をします。
 
ラボでの藍はやはり真実を聞くことに不安が隠せないようで、春歌とお互い肩を寄せ合い決心を固め、博士と向かい合います。
 
藍ルートはこういった肩を寄せ合ったり互いを支えあう描写が多いように感じます。どちらか一方がではなく、お互いがお互いを高め合える存在なんだな、と思いました。
 
博士は沈黙を破って
 
「愛音はもう目覚めてる」
 
と言います。しかしまだ不安定なので誰にもそれを伝えていなかったこと、そして愛音が目覚めたのは藍の歌の力だということ・・・
 
「ありがとう」
博士は藍にそう伝えますが、まるで用無しになったように言わないでと藍は珍しく声を荒げて気持ちを吐き出しました。
 
「たった、たった一文字しか違わない名前、そっくりな顔。そっくりな声。」
 
そう言う藍は涙を流せない体なので真相はわかりませんが、きっとこのシーンの藍は泣いてるのかもしれないなと感じました。そして一番知りたかったであろうことを聞きます。
 
「ボクはアイネの代わりだったの?」
 
藍のそんな言葉に博士は、その気がないとは言えないけれど、藍が意思をもち自分の手を離れた瞬間に、藍は一個人の存在だと実感した。人間になった。お前はお前だ、好きに生きていいんだ。
そう伝えました。

私がもつ博士に対しての感情は何と言葉にしたらいいのかいつも迷います。絶対的な悪じゃないですし嫌いではないのですが、何となく違和感を覚えます。
 
帰りがけに、博士は昔話をしてくれました。
―知能を持ったロボットを作ったとある博士は、元のモデルからとってそれをA.Iと呼んだ。A.Iは人工知能の意味でもある。しかし人間らしくなっていくにつれ、きちんとした名前が必要だと思うようになった。その時見た光景が藍色の夜明けの空。いつか夜明けがくるように、いつの日にか本物の人間のようになって広い世界で自由に生きられるように。そう思って博士はそのロボットをと名付けた―
 
身体はロボットなのに人間と殆ど同じ感情を持つことは、それが人間に近ければ近いほど残酷なように思えます。
結局は藍が成長すればするほど、その現実は突きつけられるんですよね。
 
でも2人で一緒に幸せを築き上げていけるなら
誰よりも人間らしく、愛でいっぱいな暮らしを送れると思いたい!
 
 
愛されていると気づけたなら、この世界はどこまでも優しい
愛せると思えたなら、この世界はどこまでも美しい
 
エンディング前にこんな言葉が出てくるのですが、これこそ2人で寄り添って生きていく藍春に相応しい言葉だと思うんです。
藍春とても綺麗ですよね。
 
 
エンディング後、エピローグとして藍と春歌は藍色の夜明けの空を見るために、丘のある海へ向かいます。
 
お互いが好きだと改めて認識し、これからも一緒に歩んでいこうと言う2人なのですが最後のスチルがまさに天国
 
天使のような2人がお花畑の中、純情で可愛らしいキスをします
A.Iにはキスが増えるけれどごめんねという歌詞がありますが、このシーン・・・純情すぎてやましい気持ちをもったお姉さんには眩しい。若いっていいなぁ・・・
 
 
普通のカップルより何倍も苦労するかもしれない。誰にも相談できないことをたくさん悩むかもしれない。けれど、2人で寄り添い掴み取る未来は眩しいくらい明るいものなんだろうなと思える可愛くて純情で、大変素敵なお話でした。
 
さて、カミュルートでの反省を生かし端折り気味でまとめてみました。どちらの方がいいのでしょうか?
これにて 藍ルートA A.Iネタバレ感想を終わります。ありがとうございました。

カミュルートA 純潔なる愛-aspiration-ネタバレ感想3

 ネタバレを含みます。ご注意ください。

 
 
最後の記事またかなり長くなりました・・・。でもようやく終わります。
前回、前々回の記事では、第1~2章について触れました。
 
ようやく第3章です!!!
 
正直ここからが本番ともいえるような気がします。この記事を読んでくださってる方はプレイ済みの人が多いかと思うのですが、この第3章・・・ハンパねぇですよね?先に言いますがプレイし終わった瞬間
 
キスよりすごい音楽ってあるんだよ(号泣)
 
って思いました。間違いありません、カミュルート最高です。
では、前置きが長くなりましたが始めます。
 
 
第3章はカミュに助けられ、とある館へと無事帰ったところから始まります。
何度も怪我はないなと確認するカミュ春ちゃんがそんなに心配だったんだね・・・。大丈夫だと言う春歌に対し、カミュ「無理はするな。いきなり襲われたのだ。動揺も当然のこと。俺とて未だ落ち着かぬ」と言います。
 
俺とて未だ落ち着かぬ・・・?
 
は~~こういう何気ない一文に全国のプリンセスはやられるんだよね!!あの伯爵様がプリンセス七海春歌だけに見せる顔・・・。ほんとうに?と疑う様子をみせた春歌を、鼓動を聞いて確かめてみるかとカミュは胸に引き寄せます。
 
・・・これを素でできるプリンスたちのスペックに脱帽です。ましてやカミュはおそらく今まで本当の恋に落ちたことはないでしょう。紳士の嗜みとして、女性の扱いを心得ている可能性は十分にあると思いますが・・・恐ろしい男です。
 
2人は人目につかないよう柱の陰に隠れまさに口づけをかわそうとしたその時
 
 
「たっだいまー!」
 
 
・・・前回の記事で嶺二は仕事ができる子だと言いましたが、やはり色んな仕事ができる子でしたね。私、怒っています。お取込み中?って言いながら柱の影をのぞき込める嶺二の勇気に乾杯。
 
この後順調にロケが進むようですが、部下とカミュが不穏な雰囲気を醸し出しています。問題はやはりミューズである春歌について。カミュにはアイドルをやめ、国のために働いてほしい。また、魔法の力を持つ春歌の音楽はシルクパレスに必要不可欠であり、失う訳にはいかないので早く移り住んでほしいとのこと。
 
ここから先、部下さんが超怖い
 
煮え切らない春歌に対し、部下はもう少しミューズの自覚を持つよう促します。カミュ様は変わってしまった。貴女が目を曇らせたのだと・・・
部下さん、もうイライラがピークなようで楽譜を握り潰しこう言い放ちます。
 
「しょせん暖かい国で育った平民の小娘ですね、カミュ様の恋人でなければお前など・・・!」
 
 
うへへ~カミュ様の恋人だからな!!!とドヤ顔しかけたのですが、この台詞には最初かなりびびりました。シルクパレスめっちゃ怖い!!!おおおおお前なんか私がカミュにチクったら首飛ぶけどな?!?
 
我に返った部下さんは春歌を背にしていってしまいます。この後、カミュが春歌をつれて自ら観光案内役をかって出てくれるのですが、移動の際車内で結構重要な話をしてます。春歌は意を決しカミュの本心を問うのですが、それに対するカミュの答えは
 
「全ての問題は俺が解決する。お前は変わらず、自分の夢を追いかけていればよい」
「何かとごたごたしているが、全て俺の問題だ。お前は気にする必要は無い」
 
 
この子たちはお互いが大切すぎて逆に踏み込めないのでしょうか。カミュが春歌を大切に思っていることは疑いようのないことです。だけど、足りない
カミュ全て俺の問題だと言いきってしまった。伯爵という身分と国が問題を招いているのは確かです。しかし、これは2人の問題です。1人では何も解決しない。
カミュは強い人で、今まで1人で全てを乗り越えてきたからこそ、それがわからない。例えわかっていても言い出せない。甘えたことがないから・・・
 
そうしんみりしていると、また大変な情報がわかりました。
カミュには弟がいるということです。前回わかった異母兄に加え今度は異父の弟だそうです。とても複雑なので春歌は声も出ません。私も唖然。カミュ曰く貴族としてはそう珍しいことではないそうです。
 
「でも、ご両親は先輩が生まれてとても喜んだって・・・」
私、この春歌の台詞に頷いてました。
「そうだな。俺は両親待望の嫡男だ。」
うんうん。そうだよ、カミュは望まれて生まれてきた子なんだよ、と。
 
 
「俺が生まれた日、母は『これで自由だ』と叫んだと聞いている」
 
 
 
やめて(大号泣)
 
誰がカミュにこんないらない話を教えたんだ?カミュ自身は仕方のないことだと割り切っていますが、割り切るまでにどれほど苦しんだのかを考え始めると、ここから先に進むのに少し時間がかかりました。本当にこれうたプリですか
 
「俺は伯爵でなければならない」
「どのようなことでも伯爵家のカミュとしてそれを行わねばならぬ」
 
まるで自分に言い聞かせるように言うカミュに涙が止まりませんでした。
でも、甘かった
涙が止まらないのは ここからです
 
 
カミュのお気に入りの場所である青の間に到着したところで、移動中であったことを思い出しました。青の間、とても綺麗です。空いた時間はここで過ごした、春歌の知りたいカミュはここにいるのだと、そう教えてくれました。
 
「ここにいれば俺がどこにもいなくなる。」
「ここにくれば安心できた。ここにいるとき、俺は一番幸福であったかもしれんな」
 
 
淡々と告げるカミュ、BGMは絶対零度Emotionのピアノアレンジでした。・・・涙が止まりません。カミュにはしっかりと子供時代があったのです。けれど、青の間で親に呼ばれることのなかった幼名を捨て、カミュは「カミュ」となった。思い出も感情も青の間に差し込む光に染まってわからなくなった・・・。
思っていたより壮絶な過去でした。
 
全てを捨てカミュと共に歩む覚悟があるから一緒に生きていきたいと伝える春歌に愚か者だと言ったカミュですが、その声の優しいこと優しいこと・・・
愚民が!!と言われても喜んでいた私ですが、この「愚か者」があまりにも優しすぎてまた泣きそうになりました。涙腺ゆるゆるです。
 
カミュはシルクパレス語で幼名をつぶやき、春歌に意味を問います。
幼名に使われていたのは最も強いブリザードの名前、そして青空を意味する言葉。近頃その言葉に新たな意味が増えたそうです。それがシベリアンクォーツ、青い水晶
 
「吹雪と・・・水晶」
 
この春歌の言葉を聞いた瞬間ぶわぁああっと鳥肌が立ちました。クリスタルとブリザードクリスザード。おお!!!
 
カミュ春は運命でした
知らず知らずのうちに、誰にも呼ばれることのなかった幼名を春歌がカミュに名付けていたのです。これを運命と言わずしてなんと言う。
 
 
伯爵の地位をもって問題は解決すると言い切ったカミュですが、「公爵」の言葉を聞いて血の気が引きます。身分がものを言う社会において伯爵より上の公爵と意見が違うのは痛いところ。不安の残るまま帰宅すると、部下さんがいいタイミング2人分だけ帰りの航空機が用意できなかったと言います。当たり前だけど、ほんといいタイミングで動くね?
 
みんなと別れ、2人になった館で カミュがこう言い放ちます
 
「俺がこれから何をしても黙って従ってくれるか」
 
語尾にハートをつけて当然ですと返事したいところですが、この質問は怖い。流石に何をする気かさっぱり見当がつかない・・・何人か消すのかな・・・。春ちゃんが思わず何をするのか尋ねたところ「電話をする」とのこと。・・・へ?電話?何を言うんだろう・・・そう思いつつカミュが電話をした先は事務所でした。初めに出たのは日向さんですが、ハンズフリーで適当に話せと言われ蘭丸那月真斗と代わる代わる他愛のないお話をします。そして電話を切った後「特に意味はない」というカミュ
 
待って、これじゃまるで・・・。実はこの辺りから気づけば私は春ちゃんと同じ目線で物語に入り込んでいました。いつもは第三者の目線からプレイしているタイプなのですが、あまりに魅力的な話なので引きずり込まれていたのかもしれません。
 
今まで触れていませんでしたが、曲もほぼ完成まで近づき、翌日女王に拝謁することになりました。ついに女王に会えるんですね・・・かなり可愛らしいお声なのでどんな方なのか個人的にとても期待していました。
 
えっ、めっちゃ美人じゃん?!?
あえて言うなら唇の色が悪いけど大丈夫かな・・・
 
挨拶もそこそこに カミュは春歌の新曲を歌うことになったと報告します。ただ女王はすべてお見通しです。本題は?と促します。この時の女王の声がすごい。あ、この人には逆らえないな、と感じました。そしてカミュが告げた本題が
 
「はい、このカミュ、この度陛下より賜りました伯爵の位をお返しするために参りました。」
 
 
 
 
え?
 
私はこの国を去ります。二度と戻ることはございません」
 
 
 
え?
 
待って、それ、殺されるやつ。この間BGMはありません。無音のBGMってあるのだなと感心しながら予想外の言葉に本気で驚きました。そして思い出したんです。
 
この身の全てをお前に捧げよう
まっさらなただの男へと変わろう
 
・・・うっわ、そういうことか、と思わずキョロキョロしてしまうくらい動揺しました。これはあかんやつ。あのカミュが伯爵の地位を捨てるなんて決断を冗談でするわけがない。女王や伯爵の檻に囚われ出来上がった「カミュ」という人間が全てを捨てて1人の女性のために生きることを決意した・・・これは並々ならぬ決断ですよね?
 
カミュは歌詞を女王に差し出しますが、皆さんもご存知のあの歌詞を女王の立場としては認めることができません。渋々ですが女王に曲を聴かせることを許可してもらい、最後の演奏が始まります。・・・・1ミスも許されません、やばい。手に異常なほど汗をかいてする乙女ゲーのミニゲームは初めてでした。
 
 女王様は物わかりの大変良い方なので、無事認めてもらうことができるのですが、ここでようやくすべてを理解した春歌曰く、この曲は
 
過去も現在も何もかも全部捨てて、恋に敗北し愛に生きると宣言する歌
 
だそうです。ただ、この後の春歌の胸中の台詞が私には少し引っかかりました。
「先輩がどうしてそんな歌詞を書いたのかわたしにはわからない」
 
ちょっと・・・待ってくれ。私の理解力が足りないのだろうか。あのカミュが様々なことを天秤にかけて選んだのが貴女なのだから、わかってあげてほしい・・・
この時点でまだ自分がどれほど思われているか自信のない春歌にちょっとモヤモヤしましたが、とりあえず無事に女王様を説得できました。突然本性を現した伯爵を、とんだ野心家だと笑い受け入れてくれました。お心の広い方・・・
 
私の女王様に対する好感度爆上がりです。
 
そしてそんな女王様が放った一言がまた衝撃的です
「Camusとは、本来苗字なのだからな」
 
ま じ で 。私そういうの疎すぎて考えてもいませんでした。
 
このルート、カミュの情報一気に解放しすぎじゃない?大丈夫?
結局、爵位の返還だけは認められず、女王が全て解決するからそのまま伯爵であり続けてほしい。とのことで、一件落着・・・となりました。ただあの曲を発表することで国に顔向けできなくなる。それが今回カミュの負う責任となったようです。
 
そして、国を出る前にもう一度行きたい場所があると言われ、ついたのは青の間でした。もう一度、最後にここで歌いたい。すべてにけじめをつけ、持てる全てを捨てた歌を、かつてカミュが幼名を捨てた地に再び捧げたい・・・。こうしてカミュルートのエンディングに入ります。
 
 
なんて美しいんだ(号泣)
いちいち書いてなかったのですが私はここまでずっと馬鹿みたいに泣き続けました。今までカミュを創り上げていた全てを捨てたにもかかわらず、歌い終わり最終エピソードに入った後のカミュの声は何かが吹っ切れたような感じでした。声優さんってすごいね
 
たくさん笑ってたくさん冗談を言って何気ない微笑ましいひと時なのですが、どこか切ない。だけどそれがこの2人をとても美しく見せているような気がします。
 
「婚約のことは覚えているか」
 
そう聞くカミュに私は思わずマリアージュ!!!!!!ヒュー!!!と思って、正直めちゃくちゃテンション上がりました。結婚するぞ!!Merry me!Yeah!
 
 
「その件だがな。なかったことにしてくれ」
 
 
・・・あぁん????一瞬息が止まりました。危ない
笑えないです・・・選択間違えたかしら・・・?
 
「きちんとプロポーズを行い、承諾を受けて初めて成り立つのが正式な婚約というものだろう?」
 
 
ばかやろう騙された。好きです。
そして恭しく春歌の手を取ってカミュは言います。
 
「春歌。改めて、婚約を申し込みたい」
 
 
ありがとうございます、まるで私がプロポーズされたみたいにドキドキしました。あとね、この後の前野さんのリップ音ハンパねぇのね。ドキドキしました。BGMはPearl White Kissという曲なんですけど、まさにマリアージュって感じで一番好きです。
壁を越えて結ばれた2人、まさに運命でした。
かつては愚民と言われ使用人として謎の同居生活を送っていたのに、気づけばここまで愛が深まっていたなんて・・・。出会ってくれてありがとう、本当にありがとう、と何度も思いながら胸がいっぱいでした。
 
そして終盤、私がこのルートで一番好きな台詞が出てきます。
 
「だからこそ、もっと幸せにしたい。そして・・・俺も幸福になりたい
 
 
よかったねぇ(大号泣)あなたはこんな台詞が言えたんだね・・・
これから先、春歌にとって音楽が何よりも大切なように、カミュも春歌だけを優先してやれないことが起きるかもしれない。けれど、おじいさんおばあさんになったとき「あなただけ」と言えるようになれるといいな。そんな風に会話を交わす彼らをもう誰も離すことはできないのだと思います。
 
カミュは春歌に名前を付け、2人は2人だけの名前でお互いを何度も呼び合い、こうしてお話は幕を閉じます。
 
 
 
これ、映画化決定でいいですかね?全米がこの美しい愛に泣きます。
このルートをしてから歌詞をもう一度見返すと、また泣けてくるんですよね。もう涙なしでこの曲聴けない。数か月前に荘厳な曲だねと半分笑いながら聞いた私を許してほしい。たった一度だけ恋に膝をつく、まさに純潔なる愛のお話でした。
 
感想なのにこーんな長くなってすみません。もはやここまで読んでくれている方いないんじゃないでしょうか(笑)語りたいことはまだまだありますが、これにてカミュルートA 純潔なる愛-aspiration-の感想を終わります。
ありがとうございました。

カミュルートA 純潔なる愛-aspiration-ネタバレ感想2

ネタバレを含みます。ご注意ください。

(予想以上に長くなっております・・・)

 

第二章以降からルート分岐となります。

前回の記事の最後で少しだけ触れた、カミュの過去についての話が始まるのはこの章からです。

カミュ先輩が感じたことを知りたいです」

女王様やお国が、ではなくて・・・と訴える春歌に

「それは同じことではないのか?」と答えるカミュ

思いのほか苦戦しそうだなと思いました。・・・実際苦戦しました。

ただこれを乗り越えれば、カミュ春は絶対に幸せになりますよね。

 

チェロを弾いて初めて思い通りの音色が出たとき、馬に乗れるくらいまで身長が伸びたとき・・・とカミュが嬉しかった思い出として挙げたのは2つ

 

「俺に子供時代はない。」と言い切ったカミュに、そんな馬鹿な(笑)とは思ったんですけど徐々に笑えなくなります。笑えなくなります。

 

子供だからと言って優遇されることはなく、大人と同水準のものが要求され、周囲の大人の嫉妬によって怪我を負わせられた子供時代。・・・そりゃ厳しい。最高にどうでもいい話ですが、私の子供時代の思い出なんて山ほどありますよ。アリの巣に水を流し込んであふれ出てきたアリたちを見て満足していました。皆さんもそんな思いでありますよね?・・・えっ、あるよね?

 

さて、環境を考えれば今のカミュが出来上がるのは仕方ないかもしれない、と思った矢先のことです。

「臣下が弱音を吐いては申し訳が立たぬであろう」

というセリフでちょっとハッとしたんですよ。苦しいつらいという気持ちをカミュが持たなかったなんて言ってないなぁって。きちんと苦痛だったって言ってるんですよ。なのに、

「かつて傷ついたとしてもすでに治っているから大丈夫だ

 過去など。ここにはないものだ。気にしたところで無意味というもの」

 

ばかやろう(号泣)

 

春ちゃん、このどうしようもない男を早く助けてやってくれ。1人の人間として、何の枠にも囚われずに言葉紡げるようにしてあげて。

春歌は必死に問いかけますがこの男、勿論すぐには心を開きません。むしろ役に立てないと自分を卑下する春歌を励まします。あ~~かっこよすぎて悔しい

そして春歌を引き寄せ、あのいい低音ボイスで囁いた極めつけの台詞が

 

「これ以上幸福にさせるな」

 

あ~~悔しい(号泣)

 

とりあえず今、カミュが幸せを感じていると言葉にできることに感動しました。春ちゃんとの出会いはカミュの人格を変えることができるほどのものだったと実感した瞬間でした。ありがとうプリンセス七海春歌

 

しかし、問題は何も解決しておりません。この後作曲は進みますが、本当のシルクパレスを知らない春歌にシルクパレスを意識した曲は作れません。もうパレス行っちゃいなYO!と思っていた所に、部下がいいタイミングで香水瓶を通じ連絡をくれます。これまたいいタイミングで家には春歌とアレキサンダーのみ。カミュは不在です。同棲禁じられたわりに結構な頻度で家にいるね?

 

余談ですが、私はこういう家主不在の中で本来主人公が触ってはいけないものに触る・・・というシチュエーションが少し苦手です…。というのは、気づけば家主が後ろにいてバレた瞬間、一気に血の気が引く感じが己のことのように怖くてですね!!

おそらくアリの巣に水を流し込む話よりは共感してくれる方がいるかと思います。

 

 案の定、部下からシルクパレスについて色々と聞き、お世継ぎを求められ、国全体が2人に期待していることを告げられた後に香水瓶、割れます。突然犬にじゃれつかれたとはいえ、私の思い描いた最悪の結果・・・

アレキサンダー!!!

 

もう、ダメじゃないの・・・と注意する春歌をよそに、何を思ったか今度は踵を返し電話に突進します。

アレキサンダー!!!!!!?

 

どうしたどうした。大丈夫かこの貴族犬。電話はカミュに繋がっていたようで、カミュもびっくりして打ち合わせを途中で抜けて帰ってきます。さてみなさん、春歌の心配をして急いで帰ってくるカミュを想像してください。めっちゃかわいい。

ありがとうアレキサンダー

 

ここから数日、2人は忙しくて会えなかったようですが、偶然カミュを事務所で見かけて駆け寄った春ちゃん。ようやく会えた恋人カミュの第一声は

 

「そうだ、シルクパレスにいこう」

 

大体こんな感じ。いやまじで。正確には

「ちょうどよい。共にシルクパレスに行くぞ」

 

 

あ~ついにきたか、ここで愛の壁を乗り越えちゃう感じね、、

と思いました。海外NGの藍ちゃんの代わりで仕事のためにということらしいですが、断る理由が「一身上の都合」と・・・。確かに文字通り一身上だなと笑ったのですが、実際金属探知機にかけられた藍ちゃんを想像すると、かなりシュールです。

 

今回嶺二とカミュでのロケのようで、パレスでは嶺二が数回出てくるのですがこの子やはり仕事ができる子。ものすごくいい立ち位置にいてくれるなと思います。

勿論嶺二は嶺二ルートでも輝くのですが、個人的に嶺二は誰か他人のために動くとき一番の輝きを放っているように感じます。

 

「ミューちゃんだって、たとえば伯爵やめちゃったっていなくなっちゃうわけじゃないんだからさ」

 

嶺二が言ったこの何気ない台詞、かなり核心をついているように思うんです。本当に重要な台詞であって、そして、嶺二にしか言えない台詞なんだと思います。

これに対するカミュの答えは

 

「この俺が爵位を失うなどありえん」

 

・・・どうしようもねぇな、この男は。

さて、そんなこんなでシルクパレスへ向かいます。決戦の地です。

 

 

・・・シルクパレスのBGMめっちゃいい!!あと部下さん思ったより渋い!!!私的にシルクパレスはロシアのイメージだったのですが、当たらずとも遠からずといったところでした。

 

部下さんに護られて観光へ向かう春ちゃんですが、1人になった途端何者かに襲われます。異国の地で男5人に囲まれるなんて超怖い。

当然カミュがナイスタイミングで駆けつけて追っ払ってくれるのですが、登場の時「グルイ・シェーバレーナ」って言うんですね。外国語(カミュからしたら母国語なんですけど)話す男性かっこいい・・・

 

力強い腕がわたしを引き寄せる。・・・・えっ?これスチルないの?入れるのはここここだよ!!!絶対かっこいいよ!!!!と悔しかったのですが、常に想像力を鍛えておいてよかったです。動けない敵に歩み寄り、顔に近い壁を蹴るカミュ・・・日本じゃなくてよかった。アイドルの暴力沙汰はやばいですからね今のご時世。

 

ここでは敵の発言によって、カミュになんとお兄さんがいることがわかりました。

カミュが弟・・・なんということでしょう。なんということでしょう!!高ぶりますね!事態は全く笑えないのですが。

 

そしてカミュが春歌に部下のいる学問所へと逃げるよう伝え、ここで二章が終わります。まったく予定になかったのですが、章ごとに追っているせいで感想というよりあらすじになっています。申し訳ない。

ですが、カミュルートに省略できそうな部分がないのです。

 次回の記事で感想を終わりにします。

カミュルートA 純潔なる愛-aspiration-ネタバレ感想1

ネタバレが含まれます。ご注意ください。

 

ASAS全ルートプレイし終えました。

・・・なんという甘さ。甘い、甘すぎる!!!

ありがとうブロッコリー!と頭を抱えながら、そっとPSPの電源をスリープにする数日でした。すぐ起動できるようにあくまでスリープです。

ところで、今回カルナイ4人にはAとBの2種類のルートが用意されています。ボリュームが少ないと聞いていた割にかなりの満足感が得られたような気がします。

 

 

さて、今回書くのはカミュルートAの感想です。

前作のASでは、怪しげな外人アイドルに狙いを定めたつもりが、ふと気付いた時には使用人として同棲させられ、シルクパレスやら女王やらとんでもねぇ経験した覚えがあります。ほぼ全部春ちゃんのスペックの高さでカバーしましたが…誰もが思ったのではないでしょうか、私なら無理

 

今作では恋人としてスタートするのですが、まず初めに驚いたのは

「同居は解消した、早乙女からNGが出たのでな」早乙女さんの基準とは一体

嶺二も言ってましたが、新鮮さは大事なので会えなくてもどかしいくらいがいいのかもしれません。この2人は始まり方が特殊な分至ることが「普通」の枠には入りません。そもそもプリンスたちに「普通」を求めるのは間違いかもしれませんが…

パレスのつく彼らはその中でも頭一つ抜けてる気がします。

 

カミュは執事と伯爵の二面性を持ち合わせており、またさらに春ちゃんの前ではカミュ先輩とクリスザードの二面性をもっていますが、今作も絶好調でころころと口調が変わりますね!私、そういうの好きです。

 

そこで今回も期待してたんですよね、名前呼び合いっこのイチャイチャを。

カミュはクリスザードと呼んでほしがっているように感じてました。そりゃ婚約者だけの名ですもん、呼んでほしいよね・・・

と思いつつ進めていると

 

「俺に言うことをきかせる方法は教えたはずだが」 

はいきたよ!!!!!某執事の如き台詞!!!

さぁ春ちゃん、呼べばイチャイチャが待ってる!よ!さぁ!

 

・・・と興奮してるプレイヤーを焦らすのが春ちゃんです。

「つい外で呼びそうになってしまうので、できるだけ先輩と呼ぶことにしようと…」

 

・・・・・・・・・そりゃそうだよね。

「それに、それから・・・・・・・・・・・」 

それから?

 

「二人きりの時に呼ぶ名前なので、どうしてもいろいろと思い出してしまうと申しますか・・・」

 

 

なにを?

 

あっ、えっ、そういう感じ????

私的に「やだもう照れちゃう」みたいな、そういうの思ってました。

 

「はて、思い出してしまうとはどのようなことをでしょうか」

「え、あの、その・・・前に名前を呼んだときにしたこと・・ですとか」

 

このくだり、創作でみるやつです

 

初めから飛ばしてくるのでかなり割いてしまいましたが、こんなラブラブ状態から始まるASAS本当に恐ろしいです。

また執事と伯爵で態度と声音が変わる分、様々な前野智昭さんの声が楽しめます。声オタ万歳です。そして流石まえぬ、リップ音超絶上手い。

 

お互いの気持ちが通じ合った中で作曲が始まっていくのですが、今回のルートは純潔なる愛-aspiration-、この曲が発表されたとき歌詞に驚いたものです。

 

この身の全てをお前に捧げよう、まっさらなただの男へと変わろう

あのカミュをそう言わせる曲です。一体何があったのかと思いますよね?

 

さて、春ちゃんはこの曲を作り上げるためにカミュ、そしてシルクパレスについて知ることから始めていくのですが、いかんせん彼には謎が多い。また人の過去に触れるということはかなり勇気のいることです。

 

これまでのカミュのルートで語られてきたのはシルクパレスに仕える彼、アイドルとしての彼であり、1人の人間としてのカミュは身を潜めていたように思います。

当然、春歌は伯爵やアイドルな彼を含め1人の男性としてカミュを好きになったのであり、カミュの人としての魅力は十分にあるのです。しかし、カミュの口から語られた言葉の中に「カミュ」はいませんでした。淡々と語られる事柄はまるで歴史です。彼が感じ得たものなどどこにも見つかりませんでした。

 

あぁ、ここかな、と。

個人的にカミュは何かが足りないと感じていたのですが、それがこれなのだと、ストンと考えが落ち着いたように思います。

執事でも伯爵でもない、カミュ自身がどのように生き何を思っているのか、カミュ自身は一体どこにいるのか。

 

今回のカミュルートは、そんな大切な部分に触れられていた気がします。

長くなったので次回に続きます。

 

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